ストレートネックがなくなれば、モテる!!

さあ、今回のテーマは『ストレートネック』です。

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ストレートネックのことは聞き覚えのある方も多いと思います。前回、お話しした猫背とも共通する部分もあるため、重複する事がありると思いますが、猫背と同等に現代人のなりやすい不良姿勢と言われています。ぜひとも最後までお付き合い下さいね。

 

首が出た姿勢

いわゆるストレートネックです。

《原因》

 本来、緩やかな彎曲になっている首の骨(頸椎)

長時間、長期間の負担のかかりやすい姿勢をとることによって、頸椎が一直線になってしまい顎が前に突き出たような姿勢になる状態をさします。デスクワークや下を向いた作業(仕事や勉強、読書など)の多いかた、また目の悪いかた、メガネやコンタクトをしていても視力が適切になっていないかた、元々猫背傾向のかたこのようなことにあてはなまる人は要注意です。また、男性よりも筋力の少ない女性や子供になりやすい傾向にあります。

 人の頭は体重の約10%(約4-6kg)あると言われており、その頭を頸椎と呼ばれる7つの首の骨で支えているんです。頭の重たさのストレスを上手く受け流すために頸椎は彎曲しているといわれています。首への負担は角度によって変動があり、30度傾けると約18kg、45度傾けると約22kg、60度傾けると約27kgの重さが首には掛かっているといわれています。首が60度傾いた状態では8歳の子供を常に首に乗せて生活していることと同じなんです。そう考えるととても負担がかかっていることがわかりますよね。

 体重の10%ある頭を首だけで支えているなんて凄くないですか?

 それだけじゃないですよ!

 頭本来の重さは4-6kgかもしれませんが、動作などで身体が振られる(動揺)ことでそれ以上に頸椎には負担を掛けているんです。イメージとしてはビルを想像して下さい。地震によって地面が揺れると地面から離れた上の階の方が下の階よりも揺れが大きくなりますよね。

 もう一つは花を想像して下さい。下の方のキクがわずかに傾いているとします。そうすると下の方ではわずかでも上に行くにつれて傾きが大きくなり、支えきれなくなると花は折れ曲がってしまいますよね。

 人の身体でも同じ事が起こっており、地面から離れた頭の方は少しの揺れでも大きな影響を受けやすく、身体の重心から離れすぎると転倒や怪我など(花が折れ曲がってしまうこと)に繋がるため、身体から離れないように頸椎とそれを支える筋肉が必死に支えるのです。

 

《ストレートネックによるリスク》

疲労蓄積、首や肩、背中のコリやハリ感

  ストレートネックによって筋肉の緊張状態が続き、乳酸などの疲労物質が溜まっていくと身体の疲労にも繋がります。また、乳酸などの疲労物質は筋肉を硬くする作用もあるため、疲労が溜まればたまるほど筋肉も硬くなりやすくなるのです。

 

②肩こり、首こり

 先程①で述べたことと重なりますが、筋肉の緊張状態が続き、乳酸などの疲労物質が溜まっていくと身体も硬くなりやすくなり、肩こりや首こりの原因になります。

 

③頭痛、吐き気、めまいやイライラ、不眠などの自律神経系の症状

 ストレートネックによって顎が上がった状態になると頭への血流も低下します。頭に血液が不足すると、それまでコントロールされていた自律神経が乱れ、その結果、頭痛、吐き気、めまい、イライラ、不眠、集中力の低下、眠気などの症状が出現しやすくなります。

 

④手や腕の痺れや痛み、力の入りにくさ

 ストレートネックによって、本来の脊椎の形ではなくなることで、脊椎の間にある椎間板が圧迫されます。普段から椎間板はある程度の圧迫は受けているのですが、ストレートネックによって首が前に出ることで、椎間板の前部に過度に圧迫が掛かる状態になります。その結果、圧迫に耐えきれなくなった椎間板が飛び出してしまい、頸椎の後方にある神経を刺激(圧迫)してしまうことで、痺れや痛み、力の入りにくさといった症状が現れます。この代表がヘルニアや、椎間板ではなく頸椎そのものがズレてしまう『滑り症』です。頚椎(頸椎)椎間板ヘルニアとはどんな病気?その症状と原因 ...

 

誤嚥

 ストレートネックによって首が前方に傾き、頭が前方に出ることによって、顎が上がった状態になります。顎が上がった状態になると飲み込みの際に働く筋肉が突っ張った状態になります。みなさんも顎を斜め上に突き上げてみて下さい。喉周りにツッパリ感を感じると思います。その状態のまま唾を飲み込もうとしてみて下さい。飲み込みにくいですよね。ストレートネックになると常に飲み込みの際はそうなっていると考えて下さい。

 その結果、上手く飲み込みができずに誤嚥になる。当然のことですよ。

 

《ストレートネックのチェック方法》

 やり方は、前回の猫背チェックとほとんど同じです。壁に後ろ向きで立って、肩甲骨とお尻と踵を壁に付けます。その際、後頭部が壁からどの程度離れているかで判断します。

 正常であれば軽く触れていますが、壁から握り拳1こ以上離れている人は重度のストレートネックになっている事が考えられます。

 

 

ストレートネックの人はぜひとも、これからお伝えするストレッチとエクササイズを行って下さい💡

 

首の側屈ストレッチ

 ストレートネックになると首の横側の筋肉が縮み、よりストレートネックを助長させてしまうことにもなるため、しっかりと柔軟性を出してあげましょう。

 やり方は、耳を肩に当てるようにして頭を横に倒します。横に倒したまま10秒キープ。これを左右交互に2−3回程度行いましょう。

《ポイント💡》

頭は正面を向いたまま行い、肩が上がらないように注意しましょう。

 

首回りの筋膜リリース

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 筋肉の周りには筋膜という薄い膜がまとわっており、筋膜が硬くなる事でもストレートネックになります。また、いくら筋肉のストレッチを行い柔らかくしても、筋膜が緩んでいなかったらすぐに元に戻ってしまいます。

 その為、首の下にタオルを丸めて入れ、頭を左右に数回回旋させていきましょう。首回り全体の筋肉がちょうどタオルに当たってリリースされます。

 

首の後ろの筋肉を鍛えるエクササイズ

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 最後に、首を後から支える筋肉を鍛えていきましょう。

 やり方は、枕に仰向けで寝て、顎を引きながら後頭部を枕に押し付けていきます。その状態のまま5秒キープし、それを10回程度行いましょう。

 

*その他にも、生活の中で身体を伸ばす意識を持つことも大変重要になりますので、ぜひ心掛けてみて下さい。

 

 

 

では、また次回に!

To be continued!✋