足を組んだ姿勢ってカッコ悪いよね!?
みなさんは、普段の生活の中でどの程度足を組んだ姿勢になっていますか?
気づけばついつい足を組んでしまいますよね。足を組むと座っていても身体が安定し楽になりますよね。
でも、心配になるのが身体の歪みです。足を組み続けると『骨盤』が歪んでしまうと聞いた事があると思います。
でわ、
骨盤とはなんでしょうか?
《骨盤とは》
まずは骨盤とは、わかりやすく一言で言うと、『腰回りの骨』の事です。
骨盤は3つの骨の集合体で"骨盤帯”とも言われており、それぞれの骨を尾骨、仙骨、寛骨(坐骨、腸骨、恥骨の総称)と言われています。3つの骨が合わさって一つの呼び方をされている部位であり、とても複雑な形をしているのです。その為、一つでも不具合が生じた場合はあらゆる影響を招いてしまうことにも繋がります。
《骨盤の役割》
骨盤は、全身の骨の中でも重要な役割を果たしている場所であり、男女でも役割が違ってきます。
主に、下記のような役割があります。
- 上半身と下半身との協調性
人の生活において欠かすことのできない"動き”。これを上半身と下半身の連携をとってくれているのが骨盤です。立つ、しゃがむ、座る、歩く、走る、などの動作は常に上半身と下半身を使い、骨盤は上半身を支えなければなりません。足からの情報を適切に上半身にも伝え、その情報を受け取った上半身も上手く下半身の動きに対応する。この一連の繋がりをになっているのが骨盤です。中間地点として力を上手く伝え合う(協調性)役割と脊椎とも繋がっている為、身体のバランス、重心を決めるのにとても重要な役割を話しています。
- 座位姿勢を支える働き
座位姿勢の際に一番下で座面に接しており、上半身を支えているのが骨盤です。骨盤の坐骨にしっかりと体重が乗っている事で身体は安定するようになっていますが、猫背の座り方や足を組んだ座り方、横座りなどの姿勢は、上手く坐骨で体重を支える事ができなくなり、バランスが不安定で骨盤の歪みにも繋がります。簡単にゆうと女性座りです。女性座りは坐骨が片方した付いていない為、身体を安定させる為に腕を付いて支えようとしますよね。それと一緒です。骨盤も安定しないとどこかで補わなくてはいけず、それが過剰になると姿勢の崩れや痛みの原因にもなります。
- 歩行を安定させる役割
歩行の際、骨盤は足からの衝撃を吸収し、受け流す役割があります。足の裏からアスファルトなどの硬い地面や砂場などの柔らかい場所から様々な衝撃(刺激情報)が全身に伝わりますが、その際、余分な負担を上半身などに掛けないよう吸収しているのが骨盤なのです。
- 内臓や生殖器を守る
骨盤は45度から見ると中心に向かって凹んでいる、お椀型をしています。それは骨盤の中に大腸や膀胱などの内臓や子宮、卵巣などの生殖器が入っており、それらを守り、支える働きをしています。その為、骨盤が歪んでしまうと、上手く骨盤内で支え、収める事ができなくなりお腹が出てしまう原因にもなります。
また、骨盤は男女で大きさが異なります。女性は男性よりも丸みを帯びた、卵型をしており、これは産道がある為であり、妊娠してお腹に赤ちゃんができた時もしっかりと守れ、安全に産めるようにする為です。男性は産道がない分縦長の型をしております。
でわ、足を組んだときの身体の変化を説明していきます。
《身体の変化》
足を組んだ姿勢を長時間続けると骨盤が傾き、座面に対して重心位置の左右差が大きくなると自然と重心(バランス)を取ろうとして力が入り、脊柱などの側弯が強くなり、骨盤も後傾し、頭が前方に出た姿勢になりやすくなります。また、脚を組むことで鼠径部が圧迫され、血流も妨げられる為、それが蓄積されることで腰痛や肩こり、冷え、だるさは浮腫みの原因にもなります。
実際に足を組んでみて右と左で組みやすさがある方もいると思います。左右差を感じた人は姿勢が無意識に崩れていることが考えられますので注意が必要です。
《対処方法》
①足を組みたくなる側のお尻の下にタオルを敷いて座る
すると、体重がのりやすくなり姿勢の修正がしやすくなります。それを継続することで、余分な力みを取り除き、重心位置を左右均等になりやすくなります。
②立って仕事をしてみる。例えば:デスクワークや打ち合わせ、ランチ
立位は座っているよりも疲れるかもしれません。しかし、脊柱には座位よりも負担が少なくなるんです。座位は直接座面に骨盤が乗り、その上に脊柱がありますよね。立位では足部、膝、股関節、骨盤と脊柱までにさまざまな骨、関節を跨ぐため、負担が分散されるため脊柱には負担が少なくなるのです。
立って仕事のできない場合は、座位時間を1時間程度で留め、その都度30〜1分程度立ち上がっている時間を確保するだけでも違います。
③骨盤ベルトを活用する
すでに骨盤のズレが起きてしまっている方やズレによって痛みなどの症状が出てき始めている方は骨盤ベルトを活用する事で進行予防にも繋がります。
④日常的にストレッチを行う
上のイラストのように、仰向けで両膝を立てます。その状態のまま、頭と足を捻っていきましょう。この時、頭を右に回す場合は足を左に回す、頭を左に回す場合は、足は右に回すように頭と足は反対の動きをするようにするとより効果的です。倒した状態で呼吸を止めないよう注意して5秒キープ。左右で10回程度行うと良いです。
このストレッチを寝る前や起床前に行う事で1日の疲れ、歪みのリセットや起きる前の準備体操になります。あまり時間を取れない方でも短時間でも良いので行うように心掛けましょう。
でわ、また次回に!
To be continued!✋